翌日 「ん、美雨……?」 聖の声でさっきまで聖の手を握りながら、椅子に座りベッドのはしっこを枕にして寝ていたあたしは飛び起きた。 「聖、目覚めたの!?」 あたしの頬に温かいものが伝った。 それは、止まることを知らなかった。 「美雨……。」 聖が指を使ってあたしの涙をスッと拭いた。 そして聖はあたしに言った。 それは、悲しいくらい残酷なものだった。 「美雨、俺はもうすぐ死ぬ。」