「寮に入ってからもちょくちょく聖は施設に来てたの。 結構、みんなにもなんだかんだ好かれてたし。 でも、昔の聖の笑顔は目が笑ってなかったの。 でも久しぶりに見た聖はキラキラしてたわ。 だから安心した。 これからも聖をよろしくね。」 「はい。」 あたしはいつの間にか泣いていた。 柚莉も陸でさえも泣きそうだった。 しかしこの夜、聖が目を覚ますことはなかった……。