「皆さん静粛に。」


会場が静まりかえる。
さっきまではしゃいでた上級生も、まるで何事もなかったかのようだ。きっと日常茶飯事なのだろう。


私はその時初めて、生徒会長と呼ばれている人を見た。

さらさらとした亜麻色の髪に、まっすぐと綺麗に伸びた背筋で、マイクを前に立っているその姿は美しく、まさに王子様だった。


その時からだ。私が彼に魅せられ始めたのは・・・