あたし
牧乃莉香。
13歳。


ただいま、塾の帰り道。


ーーぷるるるる。

「未可~?」

『そう♪あたし♪』

「どしたの~?」

『あした、みんな誘ってカラオケいかない?』

「あ。いいね~カラオケ」

『じゃあ、莉香からも声かけといて?あたしからもかけとく!』

「うん・・・ばいばいっ」






そのとき、切らなければよかった。