がらっ


「!!??また、てめ-かよっ!!」


「礼宮桜子ですわっ!!まったく物覚えが悪いですことっ!!」


桜子が話し終える前に、大宮が話しを切り出した。


「お前…このこと誰にも言ってないよな??」


「このこととは??この密会のことですの??」


大宮は意外にも照れた顔をして、



「密会とかゆ-なよ、このエロお嬢っ!!!」


「破廉恥はどちらですの!!??わたくしを壁に押し付けて、動けなくしたのは、誰かしら??」




大宮はバツの悪そうな顔で、


「…あ、あれは…、悪かったな。アセッてたんだよ、お前が人に言うかと思って…。」

言葉が進むにつけて、大宮の浅黒い頬の色が、ほんのりピンクになっていた。


「わたくしが、なにを言うんですの??」


わたくしはまさかの謝罪に驚いた。事実、わたくしは誰かに何か言うつもりはまったくなかった。
だから、これは素直な質問だ。



「だからっ…、その…絵をさ…。言わすなよっ!!感づけって!!」

なおさら、大宮の顔が赤くなる。