弘樹に頬をつんっと突かれて、僕はその力の強さと、千春の話の動揺で、おもいっきりよろけてしまった。




「ばっ、違うよッ!!なんで千春を……」


あれ??そういえばなんで動揺してるんだ??



…たぶん、予想しなかった名前が出てきたからだろうッ!!
そう、そうだよ、きっとッ!!



「まぁ、言いたくないなら、いいけどさ〜。」







まったくッ!!いつになったら、こいつのヘラヘラ顔は止まるんだか……
弘樹のせいで、なんだか…変な気持ちになった。
千春となんだか会いにくいじゃないか…。



そのあとも長い長ーい弘樹の彼女自慢を聞きつつも、僕は千春のことがどうしても頭から離れなかった。