それからというもの、昔の生活にまんま戻ることになった。



健太郎には、ちゃんと気持ちを告げた。


悲しそうな顔で、
「わかった」
とだけ呟いた健太郎をこれ以上見ることはできなくて、すぐに走り去った。





「まぁくんッ!今日もお勉強??百合もいいかな?」


返事を待たずに、まぁくんの横に座って、教科書を開いた。


まぁくんはため息をついて、また教科書と向き合う。



でも、昔と違うのは……。



私の左手を握っているまぁくんがいること。照れ屋なまぁくん、恥ずかしいから、机の下だけどね。



でも、幸せだよ。


まぁくん、この気持ち伝わってる?
百合もまぁくんを幸せにしたい。





今度こそ、二度と二人が離れないように、この左手、絶対離さないからね。