次の日。
事務所の前にはあの子がいた。
私を見つけると、駆け寄ってきた。
前よりは緊張しなくなったのか、少し気さくに話し掛けてきた。
「こんにちはっ。あの…、お願いがあるんですけど…。」
手には色紙もなければ、ペンもない。
何のお願い………??
その子はガサガサと鞄を漁りながら、私は恐怖感を覚えていた。
すると、カメラを取り出し、急に私に向かってシャッターをきった。
「は??えっ、なに??」
「この前撮り忘れたんで。もう1枚一緒に写ってもらっていいですか??」
悪気はない…はず。
屈託のない笑顔を向けられて、断れるわけがない。
私はしぶしぶ了解した。
「…一応、事務所では禁止って言われてるから……。」
「あ、大丈夫です。誰にも言いませんっ!!!」
ぱしゃっ
「ありがとうございましたぁ〜。」
『ダレニモ、イワナイ』
この言葉がひっかかってとれない。
信じたらいいのに、信じる気になれない。
何かが…変だ。
走り去ってゆくあの子を見ながら、私の中に暗いもやもやしたものが残った。
事務所の前にはあの子がいた。
私を見つけると、駆け寄ってきた。
前よりは緊張しなくなったのか、少し気さくに話し掛けてきた。
「こんにちはっ。あの…、お願いがあるんですけど…。」
手には色紙もなければ、ペンもない。
何のお願い………??
その子はガサガサと鞄を漁りながら、私は恐怖感を覚えていた。
すると、カメラを取り出し、急に私に向かってシャッターをきった。
「は??えっ、なに??」
「この前撮り忘れたんで。もう1枚一緒に写ってもらっていいですか??」
悪気はない…はず。
屈託のない笑顔を向けられて、断れるわけがない。
私はしぶしぶ了解した。
「…一応、事務所では禁止って言われてるから……。」
「あ、大丈夫です。誰にも言いませんっ!!!」
ぱしゃっ
「ありがとうございましたぁ〜。」
『ダレニモ、イワナイ』
この言葉がひっかかってとれない。
信じたらいいのに、信じる気になれない。
何かが…変だ。
走り去ってゆくあの子を見ながら、私の中に暗いもやもやしたものが残った。