「はぁい、ちょっと笑ってみようかぁ、うんっ、はいっ、オーケーで-すっ!!!」
「お疲れ様です。」
今日も雑誌の撮影。あのドラマ出演から、私はバラエティーなどテレビ出演も、スケジュールの中に頻繁に入るようになった。
おかげで凄く大忙し。
休みなんて、ホントにないようなもの。
まぁ、それでも今は充実してる。
大好きな仕事続けられてるだけでも幸せだしね。
がちゃっ
「あ、あ、あのっ!!!藤木桃さんですよねっ!!??」
女の子が手にしていたのは、白い色紙。
あぁ、サインか……。
シャシャシャシャー
「あ、ありがとうございます。」
私は無言で頭だけ下げ、歩き始めた。
そのとき、茂みがガサガサ音をたて、出てきたのは−−、
かずだった。
「も、も、ちゃ-んっ!!」
ぐえっ
首しまる…。
私はかずの腹に一発入れ、かずが、うっ、と呻き、私から離れた。
「むっ…、迎えにきたのにぃ……。」
「いらないわよっ、迎えなんてっ!!てか、外で抱き着くの、やめてよねっ!!」
こりないかず。
かずはまた私に向かってきた。
何を勘違いしたのか、私の照れ隠しだと思ったらしい。
私はかずの顔を片手で押さえつつ、
ひとつ……大事なことを思い出した。
恐る恐る振り返ると、さっきの女の子が、口元を手でおさえ、走っていった。
−−まずぃ…。
スキャンダルがああぁっ!!!
「お疲れ様です。」
今日も雑誌の撮影。あのドラマ出演から、私はバラエティーなどテレビ出演も、スケジュールの中に頻繁に入るようになった。
おかげで凄く大忙し。
休みなんて、ホントにないようなもの。
まぁ、それでも今は充実してる。
大好きな仕事続けられてるだけでも幸せだしね。
がちゃっ
「あ、あ、あのっ!!!藤木桃さんですよねっ!!??」
女の子が手にしていたのは、白い色紙。
あぁ、サインか……。
シャシャシャシャー
「あ、ありがとうございます。」
私は無言で頭だけ下げ、歩き始めた。
そのとき、茂みがガサガサ音をたて、出てきたのは−−、
かずだった。
「も、も、ちゃ-んっ!!」
ぐえっ
首しまる…。
私はかずの腹に一発入れ、かずが、うっ、と呻き、私から離れた。
「むっ…、迎えにきたのにぃ……。」
「いらないわよっ、迎えなんてっ!!てか、外で抱き着くの、やめてよねっ!!」
こりないかず。
かずはまた私に向かってきた。
何を勘違いしたのか、私の照れ隠しだと思ったらしい。
私はかずの顔を片手で押さえつつ、
ひとつ……大事なことを思い出した。
恐る恐る振り返ると、さっきの女の子が、口元を手でおさえ、走っていった。
−−まずぃ…。
スキャンダルがああぁっ!!!