「ごめん、今日は先に帰ってくれ」




「えっ…」






…なんで?今までこんなこと、なかったじゃない……




「百合…、なんかした??」


まぁくんは百合を見ない。

「いいから…、帰ってろって」


「まぁく…っ」


「うるせぇよっ!!帰ろって言ってるだろっ!!」





初めて聞いた大声の怒鳴り声に、身体が強張って上下に揺れた。





俯くまぁくん。百合にはなにがなんだか…分からない。




まぁくんは怒鳴り声を残して去って行った。







まぁくん…。


私たち、もうおしまい??百合に飽きちゃったの??


まぁくん…





まぁくん………






その場に立ち尽くしたまま、何度まぁくんを心の中で呼んでも、まぁくんは私の元には戻ってはこなかった。