最近、真知子の夢をよく見る。
今日も真知子の夢を見たんだ。












真知子が向こうにいる。
真知子のそばにいようと、俺は走って真知子のもとへ行くけど…、俺の足には足枷がどこかへ繋がっていて…走れない。











真知子が泣いてる。俺は手を伸ばすけど、あと一歩で届かない。












そのまま真知子が遠くに離れて行くんだ。
そして、














離れないで













という真知子の声で目を覚ます。起きて、周りを見渡しても、真知子は…いない。













またか……。












俺は頭をかく。
もどかしい。












この壁を隔てた向こうにほしいものがあるのに…、それに触れることは許されない…。






この壁がなかったら、どんなに幸せだろうか。
真知子を俺のものにできたら、どれだけ喜びがわいてくるのだろうか。












俺は真知子の部屋と、俺の部屋を隔てる壁に触れながら、うなだれるようにして、頭を下げた。








あと……、3日………。