「………行かなくちゃ。」











「ど、どこにだよ!!??やだ、絶対ダメだっ!!!もうっ…、離れるのは……。」

















「離れないよ。」













奈々は左の薬指に輝く青い星を見せて笑った。














「続きは、あとで聞かせてくれる…??」












奈々が見上げている空を俺も見上げる。
すると、身体が軽くなるんだ…。
奈々は隣で笑っている。













「奈々が…、奈々が一緒にいてくれるなら…、どこへでも行くよ。」













俺は奈々を、強く強く抱きしめる。身体が1つになるような感覚…。












でも、幸せだ。












奈々が隣で笑っているから…。












今から行くところは…、どんなところかな…??












まぁ、いいや。奈々がいてくれる以上に望むものなんて…なにもない。