「桃ちゃんのドラマ、一緒に見よぅよ-!!!」











「えぇ〜…。」









「でも、自分の演技の悪かったとこ、反省できるでしょ??」










そ-やってかずに言いくるめられ、一緒にドラマを見た。演技は我ながらいい出来だった。








「そういや、初キス、ドラマのために使っちゃって…。」











「……??初??」












「え??」












「初じゃないよぉ〜。僕がこの前、桃ちゃんが意識失ってるときに、…しちゃったし。」













「………えぇっ!!!」










かずは舌を出して、ごめんね、と言った。








「ばか、かずっ!!!大事なことなのにっ!!!」








「痛い、痛いっ!!桃ちゃん!!!でも、好きだよ。」







かずと私の恋のありかた。それは、他の誰にもマネできない。私たちだから、成立する恋。だから、大事にしなきゃ。君を失わないためにも、明日が今日より幸せであるためにも…。