私とかずのデート場所、それはかずの部屋か、私の部屋。
なんせ、隣に住んでるもんで、帰るの簡単だし、第一人にバレないからね。かずに言っても、モデルは大変だからね〜、しか言わないし、不満じゃないなら…いいけどさ。
まあ、かずは不満でも不満とは言わないだろうけどね。












「あら、桃ちゃんっ!!いらっしゃ〜い。」









「こんにちは、おばさん。」










私は丁寧に頭を下げた。親の印象ってのは、大事なんです。











「かず、部屋にいるからね。あとで、ケーキ持って行くからっ!!!」










「お気遣いなく。」











そう言って、私はかずの部屋に行った。












こんこんっ





「桃ちゃんっ!!!」









「ちょっ、重いよ、かずっ!!!」









ノックした瞬間、かずが勢いよく飛び出して、抱き着いてきた。










「……もおっ!!重いっつってんでしょ!?!?」




どんっ









「桃ちゃん、今日も元気みたいでよかった。」








かずが笑う意味が分かんないし、なんでこんな私を彼女にしてくれてるのかな??フツー彼氏が抱き着いてきて、突き飛ばしたりしたら、怒るはずなのに…。かずは心広すぎだよ。










私はかずを起こして、部屋に入った。