がさっ

















私は顔をあげた。翔太の手が、枕のしたでなにやら動いては、止まって、ゆっくりと何かを引き出してきた。















「こ……、これって……。」



















『大人になって、咲子がまだ先生のことを想ってくれていたら、本物あげるから。』


















「ゆ…指輪………???」














私は、そっと手からとって、箱を開けた。



















そこには、大きさの違うペアリングが仲良く並んでいた。