「ヒュ~ッ!!学校でラブラブ見せつけんのやめてくださ~い!!」




「うっせぇよ!!」


耳まで赤くしてー、強がっちゃってさッ、フフッ!!





「なに笑ってんだよっ!!」


竜也が私の頭をグリグリしだした。


「痛いってば!!もぉ~…」






竜也のグリグリする腕を掴んで、片手でシャツを掴み、引き寄せた。



至近距離で視線がぶつかる。




その一瞬が幸せで……私の心を満たす。








上気した竜也の頬は熱くて、触れた私の唇にも、その温かさが残った。






「私の勝ち~!!」





燃えるように赤い竜也に、とびっきりのピースサインを送ると、自然と私もつられて顔が熱を帯びるのが分かった。