あれからすごく時間が経った。私は背が伸びて、髪もさらさらで、唇はぷっくりして、私は『大人』になったと思う。
先生がいう、『大人』に…。












先生とは違う誰かと付き合うたびに、先生への思いの強さを思い知る。












私にとって、呪いなの。












どんな人と付き合っても、先生のこと、忘れられない。また想って、想って…先生がほしくなる。













だから…、早く逢いたいの。私の呪いをといて。そして、私を先生だけのものにしてほしい……。













「お母さん、翔太先生って、どこに行ったか知ってる??」












私はお母さんが書いてくれた住所のところへ行くことにした。やっと…、やっと…っ。先生に会える…。













私はどきどきを押さえて、新幹線に乗り込んだ。