「そして」

ヴィクターは更に続ける。

「その『フランケンシュタインの怪物』の主人公たる青年の名が…」

「……」

私はゆっくりと彼の方を振り向く。

「ヴィクター・フランケンシュタイン…貴方と同じ名を持つ青年」

その名を持つヴィクターもまた…。

「ご名答だ」

彼は薄く笑った。

「俺もあの化け物と同じ…ヴィクター13型だ」