『フランケンシュタインの怪物』とは、メアリー・シェリーが1818年3月11日に匿名で出版した小説『フランケンシュタイン、すなわち現代のプロメシュース』の日本における書名の一つ。

とあるスイスの名家出身の青年が、科学者を志し故郷を離れてドイツで自然科学を学んでいた。

だが、ある時を境に青年は、生命の謎を解き明かし自在に操ろうという野心にとりつかれる。

そして、狂気すら孕んだ研究の末、『理想の人間』の設計図を完成させ、それが神に背く行為であると自覚しながらも計画を実行に移す。

自ら墓を暴き人間の死体を手に入れ、それをつなぎ合わせることで人造人間の創造に成功した。

しかし、誕生した人造人間は、優れた体力と人間の心、そして、知性を持ち合わせていたが筆舌に尽くしがたいほど容貌が醜かった。

そのあまりのおぞましさに青年は絶望し、人造人間を残したまま故郷のスイスへと逃亡する。