「オリバーは確かに手伝いによく来てくれるが、オリバーとどういう関係なんだ?」

「…それも答えられない」

 黒装束は質問に対し、答えられないばかりで、マイクと店主はますます怪しんだ。二人が黒装束の方へと詰め寄ると、黒装束は懐から何かが入った袋を取り出し、テーブルの上に置くと「邪魔して悪かった」と、一言言って立ち去った。

 黒装束が立ち去った後、二人はお互いの顔を見合わせ、マイクが慌てて店の外に出て黒装束を捜すも、黒装束の姿は見つからなかった。

「駄目だ。逃げられた」

 マイクが頭をかきながら店に戻ってくると、店主は黒装束が置いていった袋を手に取り、目を輝かせていた。それを不信に思ったマイクは袋の中を覗き込む。

「何が入ってるんだ?ちょっと見せてみ…ろよ」