「何探してんのかねぇ。ちょっと聞いてくるか」
「やめとけって」
「タダ飲みがエラそうにすんじゃないよ!」
そう言って店主が長身の飲みかけの酒を取り上げる。
「あっ!返せ!まだちょっとしか飲んでねぇんだよ」
長身が店主の手から酒の入ったグラスを取り返すと、ふらふらな足取りで黒装束へ近づき、隣の席へと座る。
「アンタ、見たところ、この町の者じゃねぇみたいだが、どこから来たんだ?」
「………」
沈黙な黒装束をよそに、長身は酒を飲みながら質問を続ける。
「そんなデッカイ剣なんか背負って、どうしようってんだ?」
「………」
「俺の名はマイクってんだ。アンタ、名は?」
「………」
「勇者祭って知ってるか?ずーっと、ずーっと昔によ、勇者が魔王を倒したんだとよ。今日がその日らしくて、毎年この日が来ると町ぐるみで祭りをすんのよ。今となっちゃ、魔王がいて、勇者がいて、平和になりましたなんての話は、真実かどうか分かんねぇんだけどな」
「………」
「やめとけって」
「タダ飲みがエラそうにすんじゃないよ!」
そう言って店主が長身の飲みかけの酒を取り上げる。
「あっ!返せ!まだちょっとしか飲んでねぇんだよ」
長身が店主の手から酒の入ったグラスを取り返すと、ふらふらな足取りで黒装束へ近づき、隣の席へと座る。
「アンタ、見たところ、この町の者じゃねぇみたいだが、どこから来たんだ?」
「………」
沈黙な黒装束をよそに、長身は酒を飲みながら質問を続ける。
「そんなデッカイ剣なんか背負って、どうしようってんだ?」
「………」
「俺の名はマイクってんだ。アンタ、名は?」
「………」
「勇者祭って知ってるか?ずーっと、ずーっと昔によ、勇者が魔王を倒したんだとよ。今日がその日らしくて、毎年この日が来ると町ぐるみで祭りをすんのよ。今となっちゃ、魔王がいて、勇者がいて、平和になりましたなんての話は、真実かどうか分かんねぇんだけどな」
「………」