翌朝、レイは完全に復活していた。


「オハヨー、スバル」

「はよ。熱下がったのか」

「スバルのプリンのお陰でね」

「そりゃよかった」



学校に着くと、校門で桜に絡まれた。



「お早う、神宮くん、神名くん」

「おう」



レイは俺と桜が普通に話しているのが不思議らしく

ただでさえ丸い目を更に丸くしていた。



「今日の放課後、二人に付き合ってほしいとこがあるの」

「ふーん。別に、構わないけど…レイは?」

「うん、大丈夫だよ」

「そう。じゃあ放課後、教室で待っててね」




桜はそう言って走り去って行った。



「…スバル、いつの間に桜と仲良くなったの?」

「仲良く…っつーか…単にあいつが俺とお前に用があるらしくて」

「…?ふーん」



レイはいまひとつ納得しない様子で

首を傾げていた。





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