俺はすりすりと猫のように擦り寄ってくるレイの頭を撫でながら
レイが目を覚ますのを待っていた。
「…ん〜…すばる、あったかい」
「…そうか。…俺は暑いぞ…」
まじで暑い。
布団の中でこいつが引っ付いてるから。
「…そろそろ起きろよ。
お前の好きなカスタードプリン作って来たんだぞ」
今日の朝5時起きでな。
「…まじで…?起きるっ!」
レイは布団をはねのけてガバッと起き上がった。
食い物のことになると素早いな。
俺はベッドの横に置いた紙袋からプリンを取り出した。
「…ほらよ」
「食べさせて」
まだ寝ぼけてやがる。
こーいうときは下手に逆らわないほうがいいな。
「ほら、あーん」
「あ〜ん」
マジで女にしか見えねぇ。
こいつ髪伸ばさねぇほうがいいな。
「うまい〜、スバルありがとぉ!
大好きぃ!!」
「そりゃどうも」
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