翌週、案の定熱を出してしまったレイは、ライブにも学校にも来なかった。


毎日レイと登下校している俺は、幾分つまらない気持ちで登校した。



教室に着くと、入口に何やら不審な女生徒がいた。



「……桜?」

「ひょゎわっ!!」










ひょ

『ひょゎわっ』って…




仮にも『校内マドンナコンテスト』でミスマドンナに輝いた子が

マス●さんのビックリしたときのポーズであげる悲鳴(奇声)かよ…。




「な、何してんだ…?」

「じじっ、神宮くん…」




きょどってる。



「あ、あのっ、かかっか、かん…」

「かん?」


缶?


「…か…神名くんは?」



あぁ、やっぱレイ目当てか。


「あいつなら休みだよ。熱出してばたんきゅー」

「あ…そうなんだ。」


残念そうだな…。


「レイに用事か?」

「いえ、というか神名くんと、神宮くんの二人に用があったの」




俺も??

何でまた。





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