俺は唖然として桜の顔を見つめていた。
そんなことは露知らず、桜はガラッ―と教室の戸を開いた。
中には
漫画と小説で埋め尽くされた本棚と
机と椅子がいくつか置いてあった。
「……う…わぁ」
机の上には書きかけの漫画の原稿らしき物が置いてある。
どうやら……
あはーんな展開に差し掛かっているらしく
赤面した全裸の少年と
セクシーにシャツをはだけさせた少年が
濃厚なキスを交わしている絵が描かれていた。
…うーん……
別に俺自信、同性愛に偏見があるわけではないが
ここまでモロだと…なんか、カルチャーショック的な物が…。
「絵ーうまいなー、なぁスバル」
ぅおいっ!!
食いつくのかよ!?
たしかに、プロ並に上手いけどさ…。
……てゆーか
なんかこの絵の二人
全裸の方は女顔で
セクシーな方は目つき悪くて…
なんか俺とレイみたいだな…。
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