放課後
俺達は桜に連れられ、南校舎の東館、一番端にある
誰も使わない特別教室に来た。
元は生徒会の会議室だったらしいが
改装したため今は締め切られているはずだった。
「ここ…」
「あたしが所属している部の部室よ」
桜のやつ、部活なんか入ってたっけか?
書道五段で、空手で茶帯持ってて
絵も歌も上手いから、色んな部から勧誘来てても断ってた気がするが…。
てゆーか何で俺はこんなにこいつに関して詳しいんだ!!
「部活って…何部?」
レイが不思議そうに尋ねた。
あぁ…
こいつの影響だ。
校内の噂や情報に関しては、女子に負けず劣らずの早耳だからな。
「部活というか、同好会なんだけどね…」
「何の同好会?」
「BLよ」
桜は愛嬌のある可愛いらしい笑みで答えた。
び、びーえるって…
「男の子同士の恋愛を愛でる会。
校内の腐女子たちの集まりよ」
……
桜が…
腐女子?
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