「…行こう。ずっとここで立ち止まっている訳にもいかない。」



そのラビの一言であたし達は再び歩き始めていたが…



『………。』

「………。」

「………。」



無言。


当たり前だ。



突然敵が現れて力の差を思い知らされて…


誰だって平常心でいられるハズがない。



…2人は今、何を考えているんだろう??










あたしは――…










――折角全てを君に託したというのに…今の君を見たら“あの人達”はどう思うだろうね??――



――長かったあの戦いに、次こそ終止符を打とうじゃないか…アリス=ミスティック…!!!!――










さっきのライトの言葉が頭をよぎる。



…何も分からない。





有村 優でもなければ、


ただのアリスでもない…。





本当のあたしって一体何なんだろう…??





自分のこともこの世界のことも敵のことも、


何一つ…








ワカラナイ…


ワカラナイ……


ワカラナイ――!!!!