「(俺は無力だ…


やっぱりこの先神具だけで戦っていくのは無理ってことか??


…神具での力の強化は限度がある。)」



ラビはふとアルトのことを思い出す。



「(召喚魔法、か…。


…懐かしいな。


でも、俺にはもう戻る資格はないんだ――…!!


俺は神具で頑張っていくしか方法はない…!!)」



そう考えたラビは“超力”と“金時”をグッと握り締めた。











「(俺はまだまだ弱い。


今のままじゃ駄目だ!!


もっと鍛えてもっと強くならねぇとあのライトとかいう奴には勝てねぇ…!!)」


ルビーは手のひらに炎を出す。


その赤い炎を見つめて思う。



「(ドラゴンのときの炎は強力だが素早く動けねぇ。


白兎のときもシチビのときも、その動きの遅さが敗因だ。


素早い動きのできる普通の姿でもあれぐらいの力が使えるようになれば…!!)」



ルビーは出した炎を手で握って消した。















「「(…もっと、強くなるんだ――!!!!)」」