『はぁ……はぁ……』



何て圧力なの…??


“魔圧”とか言ってたけど…


全然動くことができなかった…!!





あんな人がこれから戦うあたし達の敵なの??!!



それに、さっきから分からないことだらけだよ!!





ルビーが近くにあった岩をガンッ、と叩き割った。



「畜生、あの野郎!!さっさと逃げやがって…!!」

「――いいや…お前も分かってんだろ…??助かったのは、俺達の方だ…!!


もし仮に、あのとき俺達がもっと動けてたとしたら…


























俺達は間違いなくあの場で消されていた――…!!!!」

「『……………。』」


























今の自分達の力では到底敵わない…





そんな相手を初めて目の前にしたあたし達は、しばらくの間、それぞれがそれぞれの思いを馳せていた。