――そのとき、ルビーの攻撃を交わした弾みにその人の仮面は外れ落ち、顔があらわになった。



白の長髪、色白な肌、銀色の瞳。


整った中性的な顔で、常に微笑を浮かべている男性だった。



やっぱりあたしには見覚えの無い人。



「凄いなぁ君。強引にだけど身体まで動かせちゃうのか。昨日も1人だけ僕の気配を察知していたし、さすがだね。…半竜族のたった1人の生き残りのルビー=ジュエル…。」

「!!何でお前、俺のこと…くそっ……!!」

「君達のことはみんな知ってるよ、ずっと見ていたからね。そっちの君はラビだよね??」

「!!」

「…んの野郎!!」

「…おっと。」



ルビーはまた飛び掛かるがまた軽く避けられる。



「じゃあ君のその根性に免じて、僕も名乗っておこうか??僕の名はライト。…“ジョーカー”って聞いたことはあるよね??」

「なっ…?!」

「“ジョーカー”…だと…?!」



分からない…


“ジョーカー”って何?!