「…何、で…アリスの記憶のことを、知っているっ…?!」

「てめぇ…昨日は気配隠してやがったクセに、今度は全面に出しやがってどういうつもりだ?!一体何者だ??!!」

「へぇ〜、君達僕の魔圧(マアツ)をこんなに間近に受けていて喋れるの??大したもんだね。」



声は出てもやはり身体は動かせないらしく、2人は動かそうと必死に身体を震わせている。


あたしは恐怖で自然に震えているというのに…何だかあたし、情けない…。


だけど、震えが止まらない…!!



「何者、ねぇ…。まぁ少なくとも、君達の“敵”ってことは確かだよ。」

「こ…の…野郎っ!!」



ルビーが一瞬で力を込め足裏を爆発させて飛び掛かったが、その人はフワリと宙に浮かんでその攻撃を交わす。


ルビーはそのまま倒れ込んだ。





ルビー!!!!



くっ………


声が、出せない…!!!!