欲に埋もれてしまえば

いつかは大切な人達を

失うことになる

後悔してももう遅い

失ったモノは

もう戻ることはないから



愛してる

愛して

愛してる



何度も繰り返す愛の言葉が音も無く無造作に消えていく

涙なんてもうでない
悲しいなんて感情は知らない
慣れたってこともないのに
死んだように冷たくて硝子細工のように脆い僕の心にはひびが入って今にも壊れそう


鏡の世界にいつかはいってみたいな、なんて言った僕には嘲笑いの笑みが残る
まだ誰もしらない夢の世界へ飛んでいけるだけの翼が欲しい

あの僕は幸せそうに笑ってたから


そう思った僕は小さな鏡に手をついて微かな吐息に目を覚まそう

そしてまた僕は前へと向いて歩み出さなければいけないのだから