「手作りのホームパーティーだけど・・・どうしたの?」

感動しすぎて思わず涙を流してしまった私に驚いたように顔を覗き込んできた亜紀ちゃんに

「感動しちゃったよぉ」

手の甲を何度も目尻に押し当てながら乱雑にぬぐう。

「じゃあ、料理が冷めないうちに下に行こうね」

「はい」

涙を拭うのに俯きながら階段を降りて、最初に通された部屋はいつの間にかパーティー会場になっていた。