車に乗る事10分も過ぎた頃になると青山君とスウェード男はすっかりと意気投合していた。
スウェード男改め

「それにしてもタクシー代代りにガソリン代驕ってもらっちゃってありがとうございます橘さん」
「こっちこそ家まで送ってくれるなんてありがとなー」

元々帰り道にガソリンを入れて帰る予定だった青山君の車を満腹にしてくれたのはスウェード男の橘さん。
「橘さんってハーフですかぁ?クウォーター?」
茶色のような古びた金のような髪の色は今時の日本にはどこを向いても居るものだが、目の色はともかく肌の色を変えるのはどうしても無理がある。