「とりあえずさあ、バンドのみんなと会ってみてや!」

「怪しいから嫌」

「なんでえなあ~!メジャーバンドと会えるとか、そうそう無いで!?」

「私は知らないバンドだもん。知名度薄いんじゃないの?メジャーのくせに」

私のファンだろうが関係ない。
しょせん過去の話なんだから、容赦なくしても大丈夫よね?

「何を!?知名度くらいあるわ!オリコンやって普通に上位の常連やっちゅうねん!!お前こそ、バンドやってたくせに俺らのこと知らんって、どないやねん!!」

「今はバンドに興味ないもん。そんなに大声でオリコンとか叫んでたら、周りの人に気づかれちゃうよ?」

ていうか、すでにたくさんの人がじろじろ見てるし。

「ええい、もうどうでもええわ!」

するとマサは、こんな状況にも関わらず、いきなり土下座した!

「ちょっ・・・何やってんのよ!?」

「この通りや!皆と会ってくれ!頼む!!」

「~~っ、分かったわよ!!!!」