「きゃー!落ちるー!」




すごい風が顔にあたる。




「気持ちいいだろー?」



拓はこっちを見ないで大声で話しかけてきた。



「たしかに!気持ちいー♪」


「だろぉー♪」


あたしは気持ちよくて、思わず拓の腰から手を離した。


「ばっ!!!落ちるっ!」


「きゃー!」

拓は少しスピードを落とした。


「あぶねぇからしっかり捕まってろっての!」

「はーい。」

あたしは拓に抱きついた。



「・・・よしっ!これでいい!」




そして拓はまたスピードをあげた。





「やっぱり気持ちいいぃーーーー!!」


「最高ーーーー!!」





あたし達は周りも気にせずに叫びながら帰った。