2時間目が始まる頃、席に付くと拓が話しかけてきた。




「さっきはありがとなっ♪今度、映画でもおごってやるよ!」


「本当っ!?やったぁ♪楽しみにしてるねっ!!」


拓と、映画の話で盛り上がってると千夏がトイレから帰って来た。


「なになにー!?デートの約束ー?」



「ばっ!!?ちげぇよ!」


「今度ね、拓が映画おごってくれるって♪千夏も行く?」


「ご遠慮いたしまーす。どっかの誰かさんに恨まれそうなんで。」


「え?」





その時・・・


ガラガラ――――。



「先生来たぞ!!もうこの話は終わりっ!」




珍しく拓が仕切る。

「あーらら♪」


千夏が、ニヤニヤと笑っていた。




なんで笑っていたのかいくら考えても全然わからなかった・・・。