「てかさー、なんか今日のメシうめー・・・」
「えっ?ほ、本当に?」
「あぁ。俺は好き。」
そう言って健はまた、あたしの作ったご飯を一口食べた。
やったぁーー!!
褒められたっ!
本当に嬉しいんだけどー!!
小さい頃から、いろんなシェフに教えてもらっててよかったー。
でも、シェフよりも、ママに教えてもらったおかげかも・・・。
「これ、春ちゃんが作ってくれたのよ!」
「は・・・マジ?」
健は箸をくわえたまま、あたしを見た。
「マジィー♪」
あたしは、健に向かってピースした。
健はもう一口食べた。
「お前、料理得意だったんだなっ!本当にうめぇーよ♪」
健は、ほっぺにご飯粒をつけたまま、嬉しそうに笑った。
ここまで褒められると、なんか照れる。
ちょっと顔が熱いような気がする・・・。
健はあたしのそんな様子にも気づかずに、食べ続けていた。
美香ちゃんママだけがずっとニヤニヤしていた。