「春ちゃん・・・これ、全部春ちゃんが?」


あたしが朝ごはんを作っていると、美香ちゃんママが起きてきた。


「あ。おはよーございますっ!ただで居候させてもらうのは申し訳ないので・・・」


「春ちゃんっ!!いい子ーー!」


美香ちゃんママは、あたしを思いっきり抱きしめた。

「美香ちゃんママー、ぐ・・ぐるじい。」

「あ、ゴメンなさい!!美希は全然そういう事したことないから嬉しくて・・・。」


美香ちゃんママは、すごくニコニコしながら手伝ってくれた。





「あ、春ちゃん、健を起こしてきてくれる?」


「はーい!」


あたしは、持っていたお皿を置いて、健の部屋に向かった。




コンコン―――。



健からの返事がない・・・。



まだ寝てるのかな?



「健、入るよー?」



ガチャ



あたしは、ドアを開けた。













「きゃーーーー!!!」



そこにいたのは、上半身裸の健だった。