「お前ら何で立ってるんだ?まぁいい、さっさと座れ」
優しいな、このやろ〜!!



席に座ろうとすると、
「神崎、お前遅刻ギリギリすぎだろ…。」
浩紀が呟く。



浩紀はうちが密かに思いをよせている相手。
スポーツ万能でかっこいいんだけど、ちょっとバカ。
そこが可愛いんだけどね。



「遅刻じゃないんだからいいじゃん!!」
つい、意地を張ってしまう…。



「ギリギリだと、先生に嫌われるぜ??」



「暁に言われたくなーい!!」



暁は、大事な男友達。いろんなこと相談できるけど、浩紀のことはやっぱ言えない…。