ちょっと、心の中で騒つきを感じた。



―本当に浩紀でいいの??―



―暁じゃなくていいの??―



……………。
今の私には、全くわからない質問だった。



正直、最近暁としゃべるようになったからちょっと好きかもって思ってた。でも、その気持ちを押し殺して浩紀を思ってた。



でも、もうそんな曖昧な気持ちじゃいけないんだ。
今日からは、浩紀の彼女として、支えていかなきゃね。ちゃんと、暁は友達って割り切ろう…。



「まじで??」



浩紀は驚きを隠せていなかった。



「うん、本当だよ!!」



「じゃ、じゃぁ今日、一緒に帰ろうぜ…??」



顔を真っ赤にしている浩紀を見ながら、「うん!!」と答えた。



すると、遠くから視線を感じた。
暁が見てたような気がした。



気のせいだよね…。



自分に言い聞かせるように、浩紀との話を続けた。