「1時間“も”だ!!」

「はい……そうですね」


迫力負けしてしまった。


「今から1時間なんて保たないからな。近くに知り合いが経営してるホテルがあるからそこに行く。20分くらいで着くから」


「ホテル着いたら何するの?」


海水浴?……にはまだ早いし。

何度も言うけど、まだ昼間だよ?


だけどやっぱり社長には昼だろうが夜だろうが関係なかった。


自分中心に世界が回っているから!!


「愚問」

「え、本気!?」

「もう我慢も限界だ」


あまりにもストレートすぎる言葉に照れてしまって、勢いよく手を振り解いた。