「何よ、変態!!自分だけ余裕ぶって……ッ!!」
悔し紛れに叫びながら、社長の腕を振り払ってクルリと背を向ける。
どうして一週間ぶりに会ったのに、ケンカなんかしなきゃいけないんだろう。
会いたくてたまらなくて……
やっと会えたのに。
「変態で悪いかよ」
「は?」
「男は皆、変態なんだよ。惚れた女を目の前にして平然としていられるヤツの気が知れねぇ!!」
そう言ってあたしの身体に手を回す社長。
「ちょっ、どこ触って……!!まだ昼間だってば!!」
社長はお構いなしにあたしの首筋に唇を這わす。
「やだッ!ここ外だから……止めてよ、離してッ!!」
社長はまるで何かがキレたみたいに、あたしの首筋にキスを繰り返した。
「…ふっ…ん…ダメ……ダメ…だってば!!」
「痛ってぇぇぇッ!?」
これ以上社長が暴走しないように、勢いよくピンヒールで社長の足を踏みつけた。