「心配しなくても、お前には何人でも生ませてやるから」
社長がニヤリと笑って言う。
「……セクハラ」
「夫婦にセクハラなんてない」
「同意がなければセクハラです」
「自分から毎晩誘ってきたくせに」
「そ、そんなこと知らないッ」
今思えば、何であんな大胆なことを言えたのか、自分でも信じられない。
「オレは好きだけど?大胆に迫ってくるお前もかなりね」
「もう、その話はいいから!!」
恥ずかしすぎる!!
「いや、よくない。もうオレたちにシガラミなんかないし、お望み通り今日は朝まで……」
「イヤーッ!!」
社長の言葉を遮って両手で耳を塞いだ。
ダメダメーーッ!!
それ以上の刺激を今与えないでーーッ!!