「愛してる光姫。もうぜったいオレの側から離れるな」


「……頼まれたって離れてやんない」


「生意気女が。でもそれでいい。お前は今もこれからも、オレのたった一人の女だから」


嬉しくて幸せな気持ちにこのまま身を沈めようと思ったけれど、大切なことを確認していないことに気付く。


「そういえば、大河くんは?」


社長の“今もこれからも”の言葉が引っかかった。


「言っただろ?オレの子じゃないって」

「え、でも……」

「DNA鑑定の結果だ。大河はオレの子じゃない」