「あたしだって」 社長に負けないくらい、強く両腕を社長の背中に回した。 「会いたくて死にそうだった」 「死にそう?」 「何よ。……悪い?」 「いや?どうせなら死んどけ」 「はぁ?」 「オレは死んでた」 「え……」 顔を上げると、予想通り社長がタコになっていた。 「あんま見んな」 久しぶりに見た社長の照れた顔。 あたしはキュンとして、社長にキスをしてしまっていた。