「お前何だ?あんな手紙残して……」


怒った顔をしながら、あたしに言葉を投げかける。


「だって……」


「だってじゃねーよ。1人で悩むなっつったろ?何でお前はいつも1人で先走るんだ」


「……だって…ッ……」


「お前は“だって”しか言えねーのか」


だって社長が……


「携帯かけたらお前の部屋で鳴るし。ホントやること極端すぎ」


「……ック……」


「お前がいないせいで、オレ寝不足。どうしてくれんだよ」


言葉はとても乱暴だけど、社長の顔、笑ってるんだもん。


あたしの大好きな優しい顔で。