「へ?」
声がした方を振り返ると、さよが苦笑いしながら立っていた。
あ…ミナミとの再会でさよのこと忘れてた…
「誰?そのコ?」
そっか。ミナミとさやは初対面なんだった。
「えっと…このコは、さや!ミナミがいない間、さやと一緒にいたんだっ!」
「へ〜…。ミナミ!よろしくね?」
「あ、うん!よろしくね!」
これで二人も友達っ!
あたしのおかげーっ!
でも、絶対に合わないよね…この二人って(笑)
そんな気がした。
「てゆうかさぁ、まだなわけ?城山くんっ!」
なんかあれば城山のことを突っ込んでくるミナミ。
こいつ、城山と絡みたいだけなんじゃ…
そんな疑問さえでてきたよ。
「だから、もうちょっとだってば!苦笑」
このやりとりにさやも苦笑い。
てゆうか、あたしの席の後ろには水城くんがいて。
ミナミがバリアはってるから話しかけてこないんだけど。
ミナミが席に帰ったら…
マジどうしよ、あたし…
そんな不安がチャイム2分前によぎった。