「まぁ、なんにしろ…
あんま仲良くなるなよ?」
「城山くん。また嫉妬しちゃうんだからね!?」
「んでもって、また俺らが巻き込まれるんだからな!?」
急に真面目になったかと思えば……
あたし達の心配なんかじゃなかったんだね、友よ。
「はいはい、わかったから」
呆れるように呟いたこの言葉に安心したのか
笑顔になった二人。
「で。拗ねた城山も、元に戻しておくこと!」
「す、すねてたの?アレ」
とてもじゃないけど…
そうは見えなかったんだけどなあ…?
「この状況であんなふうに帰るのは……そうでしょ。」
当たり前のように言う、さや。
「そぉなのかなあ?」
納得しきらないあたしにムズムズしたさやは
「つべこべ言わずに!」
とあたしを叩いた。
「いったーいっ」
思わず叫ぶあたし。
「わかったよね?」
「わかったからー。てか痛いからー!」
思わず泣きそうになるぐらいに痛いんだけど!?
本当にその細い腕で叩いたの!?