銀の糸が名残惜しそうに
二人を紡ぐ―――………
最後の糸が切れたとき
「気持ち良かった?ニヤニヤ」
「ば、バカっ!」
ニヤニヤした城山を睨む。
「ははっ、うそうそ。」
そういって頭をポンポンされた。
「もぅ、子供じゃないんだからねっ?」
ぷぅと膨らんだ頬を
人差し指でプツッとわる
そんな城山は意地悪く笑っていた。
ドキン―――
しずかにはねた心臓。
最近の城山はよく笑う。
それは
自然な笑顔であったり…
意地悪な笑顔だったり…
さまざまだけど。
前よりも笑顔を見せる城山は
更にかっこよくなってしまった
嬉しいけど、嬉しくない
そう思っちゃうあたしは……
いつからこんな欲張りになったんだろうか
あたし以外に
見せないで…
そのえがお…